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プロジェクト

電子カタログ × ECサイト × ワークフローが
一体となった新サービス誕生

2021年6月1日、リカケングループのDX戦略の一環として、粛々と進められてきたプロジェクトの1つが、ついにその姿を明らかにしました。

その名もListill(リスティル)。

試薬消耗品等、研究者の方々のために数百万点の商品をラインナップした、電子カタログ&購買システムです。名前の由来は、研究者の皆様の、「Still=さらに、より一層」を可能にする「List=一覧表」。

お客様ごとに異なる購買条件や、承認プロセス、帳票のフォーマット等に対応できるので、「いわば、オーダーメードのECサイトのようなもの」と開発担当者のAは言います。

近年ではWEB購買システムを導入する企業や官公庁も増えており、Listillは決して目新しいものではないかもしれません。しかし、Listillの開発に至るには、研究者のニーズを熟知したリカケングループならではの思いと工夫がありました。

今も耳に残る、ある研究者のつぶやき

開発リーダーのYuには、今から20年ほど前の営業時代に、ある研究者から聞いた忘れられない言葉があります。

「私の仕事は研究であって、購買ではないんだよね」

リカケングループのお客様である、国立の大学研究室や研究所の購買手続きは大変煩雑です。厳しい予算申請を通すためには、厳格な手続きが必要で、研究に必要な備品のリスティング、見積、承認等を経て発注に至るまで、何日もかかっていました。

Yuも営業担当をしていた頃は、購買の打ち合わせのために何度も研究所を訪れたものです。

貴重な研究時間が削られていく。その焦りから、思わず漏れたのが、この一言だったのです。

その後、多くの企業が、メールで注文書をやり取りするようになってからも、研究機関ではFAXや営業による直接注文が主流でした。経験の浅い若い研究者が、購買のたびに頭を悩ませたり、重複発注をして叱られたりといった光景もよく見かけたとYuは回想します。

このような、購買にかかる負荷を減らして、研究者たちが研究に専念できる環境づくりのお手伝いができないか。Yuは、そんな思いを温めてきました。

数日かかっていた購買手続きがその日のうちに可能に

リカケングループがDX宣言をしたのが2020年9月。

その目的は、研究者の皆様に、「必要な情報・技術・商品を、必要な時に、より速く正確に届けたい」、「バックヤードマネジメントの負荷低減に役立ちたい」ということです。

Listillの開発も、購買のプロセスをシステム化することで、研究者の負担を大幅に軽減し、ひいては、科学技術の発展に貢献するというプロジェクトです。

Listillは、商品検索、見積作成、承認、注文の手続きをすべてWEB上で行うので、従来数日かかっていた購買手続きを、その日のうちに終えることもできます。

誰がいつ何をいくつ注文したのか一目瞭然で、重複発注や発注漏れ等のミスも防止。

また、お客様施設の基幹システムと連携できる機能とインターフェースを備えていることも大きな特徴です。これによって、さらなる業務効率化と改ざん防止を実現します。

「これで、あの時の研究者の言葉に応えることができた」

長年、Yuの心にひっかかっていた気がかりも、ようやく解消されました。

研究者の皆様の使い勝手を考え抜いたシステム

開発に当たったAは、「お客様の注文データを預かるということは、いわば研究のレシピを預かるようなもの。間違いは許されません。開発は慎重に進めました」とプロジェクトを振り返ります。

カタログは、国内外の研究機器、試薬メーカー1,500社以上の製品から必要となるメーカー、製品を設定することができます。充実したラインナップは、当社が長年にわたって培った研究機器、試薬メーカーとのネットワークがあるからこそ。

カタログに登録されていない製品が欲しい場合は、「都度見積」と「都度注文」という機能を使って注文することができます。

「基礎研究の段階は、いろいろ可能性を探るために、幅広く多品種の試薬を少しずつ使う。カタログに載っていないものもあるし、カタログを探すよりも『こういうものが欲しい』と言ったほうが手っ取り早い。そういう研究者のニーズに応えられる機能だと思います」とYu。

また、注文ページにチャット機能を搭載し、注文や商品について手間なくダイレクトに問い合わせができるようにしました。この機能について、Aは「従来のやりとりがシステム化されてしまっても、どこか人間味のある仕組みが残したかったから」と。「『あれどうなった?』と、ちょっとした連絡に活用してほしいですね」。

Listillは使用料無料のシステムで、導入いただくと営業担当が来るのを待つことなく、忙しい研究の最中に欲しい時はいつでも、見積や発注の依頼をかけることができます。

つまりこれは、ひらめきを、未来では当たり前とされる技術にすべく日夜、研究を重ねる研究者に対して我々が提供するプラットフォームなのです。

Listillの普及は、企業理念である「科学技術の発展に貢献し、幸せな未来をサポートする」ことに繋がると考えています。