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    ~未だかつてない実験衣を~

プロジェクト

『もっと楽しく快適に、“着る”で革新とひらめきを』
RIKAKEN HD x SHIPSの挑戦 
~未だかつてない実験衣を~

「研究機器や研究試薬だけじゃなくて、全く新しい製品ってできないかな」
はじまりは、いつもの通り、社長 森川 徹の一声からであった。

全ての研究者に革新とひらめきをもたらすことをミッションにかかげてきたリカケンホールディングス。機器や試薬以外で、研究者の皆様のお役に立てる新しい提案とは何なのか……。

商品企画部門の石渡がひねり出したアイデアが、「今までにない全く新しい白衣」のコンセプトだ。研究者たちが、いつも当たり前に身につけている白衣を、もっと楽しく快適にできないか。それができれば「革新とひらめき」につながるのではないか。

それが、極秘プロジェクト『もっと楽しく快適に、“着る”で革新とひらめき』の始まりだった。

今回は、本プロジェクトにご参画いただいた、株式会社シップス 販売促進部/営業企画部の木島康弘さんと、当社プロジェクトリーダーの石渡直隆(ストラテジー インテグレーション グループ プロダクト プランニング ディビジョン所属)に、プロジェクトの全容を聞いた(以下、敬称略)。

株式会社シップス
販売促進部/営業企画部 
部長 木島康弘様
RIKAKEN HD
プロダクトプランニングディビジョン
石渡 直隆

セレクトショップ「SHIPS」とのコラボレーションはこうして始まった

――このプロジェクトは、「白衣」にフォーカスしています。なぜ、当社のメイン商品の「試薬や機器」ではなく、白衣なのでしょうか。

石渡:白衣は、私たちのメインユーザーである研究者や医師の方たちが日々当たり前に使用していますが、当たり前だからこそあまり顧みられてこなかったのではないでしょうか。そこにあえて着目し、あらゆるシーンに対応した、着心地がよく安全で実用的な白衣が作れないか。着ていただくことで弊社のテーマでもある「あらゆる研究者にひらめきと革新を」提供できないかと考えました。

――それが『もっと楽しく快適に、“着る”で革新とひらめき』というコンセプトの意味するところなのですね。本プロジェクトでは、 大手セレクトショップSHIPS様とのコラボレーションによって開発されました。異業種とのコラボレーションは、弊社としては初めての試みですね。

石渡:最初は、自分で繊維問屋を訪ねたり、知人のファッションデザイナーに相談したりしていましたが、衣服の分野は全く門外漢で苦戦していました。すると社長が、「ファッションのプロがいるセレクトショップと組んではどうか」と。ではどこと組むかと話していたら、どちらからともなくSHIPSさんの名前が出たんです。とはいえ、何もつながりはなかったので、HPのお問合せフォームから、「こういうことをやりたいが話を聞いていただけないか」とメールを送りました。

木島:2021年が明けてすぐの1月5日に、そのメールがカスタマーセンターから私の部署に転送されてきました。あれが始まりでしたね。

石渡:うちのような会社を相手にしてくれるのかと恐る恐るでしたが、丁寧に対応してくださって感激しました。

木島:当社では、法人向けユニフォームの開発はしていましたが、白衣は扱ったことがありませんでした。しかし、ちょうど、ユニフォームの開発で培った知見を活かして新しいチャレンジができないかと考えていた頃で、そのタイミングでメールをいただいたのも何かのご縁だと思いました。上司や役員にも相談し、石渡さんにも詳細を伺い、社内で承認を得て、プロジェクトがスタートしたのです。

数々の注文、ダメ出し、膨大なメールのやり取りの末、行きついたのは……

――開発のポイントとなったのはどのようなところでしょうか。

石渡:SHIPSさんに相談をする前に、大学、研究所、大学病院の教授や学生に、実験時の動作や白衣の使いづらい点などを細かくヒアリングし、こういうものが作りたいというイメージはある程度決まっていました。

木島:弊社はファッションアパレルの小売業なので白衣やメディカル系についてはプロではありません。生産担当者や協力会社様にヒアリングして、 リカケンさんが望むイメージを実現するためにはどうすればいいか、検討を重ねました。抗菌、制電、ストレッチ、透け防止 など必要な機能はクリアしつつ、着心地も追及しなければならない。相反する条件をどうやって素材や形に落とし込んでいくか。未知の分野なので難しかったですね。一般の衣服とは違うので、「そこまで要求されるのか」と驚くことも多々ありました。わからないことが多すぎて、石渡さんとのメールのやりとりはすごい回数になりました。

石渡:長文のメールが行き交いましたね。こちらからの注文があまりに多くて、正直、「もう降りる」と言われるのではないかとヒヤヒヤしていました。でも、木島さんは決して「No」とは言わない。「希望はわかるけど、そういう縫い方は難しい」など、洋服づくりのプロとしての視点に「なるほど」と思わされることも多く、大変刺激的でした。

木島:様々な条件をクリアすることももちろん大変でしたが、白衣を製造している会社が他にもたくさんある中で、お客様に選んでいただくためにはどうするか、というところが一番悩んだところかもしれません。最終的には、「タウンユースでも着られる白衣」、つまり、機能一辺倒ではなく、どこかファッション性があるもの、というところをゴールにしようというところに行き着いた。

細部にまでこだわったスタイリッシュな白衣が完成! 

――そしてようやくサンプルができたんですね。率直な感想はいかがでしょうか。

石渡:非常に気に入っています。素晴らしいものができたと思います。あくまでも白衣なので、形をがらっと変えるわけにはいきませんが、ポケットの色を変えたり、ボタンの色や位置を変えたり、さりげなく入ったロゴマークなど、細部のこだわりにグッときました。異業種であり、ファッションのプロであるSHIPSさんとコラボレーションしたからこそできたことだと思います。

木島:抗菌、制電 など基本的な条件はクリアしたうえで、型やデザイン、着心地 など、ほかにはない特徴を打ち出せたと自信を持って言えるものに仕上がったと思います。とはいえ、これから量産体制に入り、納品して初めて終わったと言えるので、まだ全然終わった感はないですね(笑)。

――紺色の大きなポケットが印象的です。

木島:今回は、当社とリカケンさん2社のコラボレーションであることも重要なポイントだったので、ポケットに当社のコーポレートカラーである濃紺を使用しました。両社のロゴマークも入れています。

石渡:ポケットはB5サイズのノートが入る大きさにしました。事前ヒアリングから、研究者の方々がB5サイズのノートとスマートフォンをよく持ち歩くことがわかっていたからです。この大きなポケットの内側には、スマートフォンが入る小ポケットもついています。

袖のボタンにも工夫があります。実験の際に腕をまくり上げる研究者の方も多いので、袖がずり落ちてこないよう、ボタンで袖口の広さを調整できるようになっています。
襟のボタンも、かけかたによってスタンドカラーのようにすることもできます。

バリエーション展開や、アッパーターゲット向けのドクターコートも

――極秘プロジェクトだったとのことで、社内では「最近、石渡さんがすごく忙しそうだけど、何やってるの?」と噂になっていました。なぜ極秘だったのでしょうか。どのようにお披露目していくのでしょうか。

石渡:極秘だったのは、単に社長がサプライズ好きだからです(笑)。お披露目については、モデルさんにこの白衣を着ていただき、特設サイトを立ち上げて紹介するほか、InstagramなどのSNSでも発信していきたいと思っています。

――今後はどのような展開を考えていますか?

木島:ライフサイエンス・メディカル の分野は初の試みでしたが、大変勉強になりました。今回は白衣でしたが、今後は、アッパーターゲットに向けて、高級感のあるこだわりのドクターコートにもチャレンジしてみたいと思います。

石渡:とても良いものができたので、違うデザインも展開していきたいですね。そのためにもまずは第1号がバズらせること が目標です。そのためにも、プロモーションに力を入れていきたいと思います。