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「いつものアプリSpina」誕生秘話

前回は、リカケンホールディングスグループのDXへの取組についてご紹介しました。今回は、具体的な取り組みの一つとして、「いつものアプリSpina」を紹介したいと思います。

40年前から変わらない購入方法を大変革

「まだこのノートを使っているのか!」
リカケンホールディングス新社長、森川徹のこのひと声から「いつものアプリSpina」開発プロジェクトがスタートしました。

“このノート”とは、リカケンホールディングスグループとお付き合いのある大学研究室に備えられている発注ノートのことで、リカケンホールディングスグループ営業マンにとっては、いわば御用聞き帳。発注ノートには、研究室で必要な試薬や備品の商品名や品番、価格、個数が書き込まれています。リカケンホールディングスグループ営業マンは、多いときには1日3回、少なくても1日1回は研究室を訪ね、ノートをチェック。社に戻って、発注ノートに書かれた品物を用意してお届けするというという商いを、創業以来ずっと続けてきました。ノートは、研究者の皆様とリカケンホールディングスグループが紡いできた信頼関係の軌跡ともいえるものです。しかし……

ノートイメージ

新社長に就任後、若い頃に日参したある大学の研究室を訪れた森川が、40年前と変わらず研究室の片隅に置かれたノートを見て発したのが冒頭の言葉。続いて発したのは…… 「もっと今風に、アプリとかでできないの?」

従来の購入プロセスを、ICTで効率化

そこで、奮起したのはX部のN。コードネーム「いつものやつアプリ」の開発がスタートしました。

「いつものやつアプリ」とは?

 ・「いつものやつ持ってきて!」
 ・ 「いつもの感じでよろしく!」
 ・ 「いつもの人をお願い!」

こんなふうに、これまではFace to Faceで行ってきた、研究者の皆様と、リカケンホールディングスグループ営業マンとのやりとりを、ICTを活用して、もっと便利にしようという試みです。

コンセプトは「Zero the wall」。すなわち、ITを使って、全ての”壁”を破壊することでした。
 - 距離の壁(地理・時間)
 - 手間の壁(人的コスト)
 - 経験の壁(サービス格差)

従来のノートの良さを残しつつ、さらに便利に快適に!

従来の発注ノートは、手書きの手間はかかりますが、誰がいつ何を何個注文したのかがひと目でわかり、他の人と注文が重複することがない、過去の注文履歴が簡単に見られるので、同じものを追加注文するときに便利、といった利点がありました。

「いつものやつアプリ」には、過去の注文リストから、“いつものやつ”をポチっとするだけで、継続注文ができる機能を備えました。注文履歴を簡単に閲覧できるため、他の人と注文が重複することもありません。「前に頼んだアレ、品番は何番だっけ?」「前の価格はいくらだった?」といった疑問もすぐに解消できます。

それに加え、以前は営業マンが訪問した時しか注文ノートを見られなかった(注文できなかった)のが、いつでもどこでも注文できるようになりました。承認者が出張などで不在でも、アプリならどこからでも承認ができます。 チャットの機能を使って「さっきの注文、取り消し」「注文個数を変更して」と書き込むだけでキャンセルや変更ができるという機能も備えています。

テスト稼働では高評価。間もなくリリース!

このアプリは、報告、連絡、相談(ほう・れん・そう)を支援するツールということから、ホウレン草=spinachの一部を取って、Spina(スピナ)と名付け、現在、ある大学の研究室で、テスト稼働中。この秋からは本格的にリリースされます。

現在Spinaには、大学側の購入規定の都合により(※注)、発注したい商品のリストを作成するだけの機能しかありませんが、今後は、ECサイトやカタログサイトとの連携、SNSとの連携など、研究者の皆様のニーズを取り入れながら拡張していく考えです。

このように、リカケンホールディングスグループのDXは一歩一歩前進中。すべては、研究者の皆様のために……。今後もリカケンホールディングスグループのチャレンジにご期待ください!

※注:実際の購買については、研究所ごとに購買規定が異なるため、個別対応しています。